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4年かけて目指した「ステータス」になるプレジャー製品

BiBiOの開発には、約4年の時間がかかりました。

振り返ると、遠回りばかりで
全く効率の良い進み方ではなかったと思います。

当時20代半ばだった私にとっての「大金」を使ったのに、何も開発が進まなかったり。
とにかく沢山の失敗がありました。

それでも、どうしても譲れなかったものがあります。

「上品な性の文化を体現したい」

それが、開発のすべての始まりでした。

私はもともと、
ものづくりの業界にいた人間ではありません。

工場の探し方も、
製造の流れも、
原価の考え方すら分からない状態からのスタートでした。

けれど、だからこそ、
普通の作り方を知らなかったことが、
逆にBiBiOらしさにつながったのかもしれません。

開発より先に、デザインがあった

一般的な機械系などものづくりは
機能や構造から先に決め、
そこに合わせてデザインを整えていくことが多いと言われます。

しかしBiBiOは、
まったく逆の順番でした。

まず最初に考えたのは、
「どう在ってほしいか」です。

ベッドの上で浮かないこと。
使っている瞬間だけではなく、
その前後の空気も、気持ちが途切れずに自然に馴染むこと。

それは全て、性のイメージを品よく健全にしたいという起業当時からの思いを元に
持っていることがスターテスになるプレジャーアイテム」を形にする執念でもありました。

だからこそ、BiBiOはデザインを決めることからプロジェクトは始まり
デザイン制作⇨開発チーム&工場探し⇨開発&生産
の順番でここまで来ました。

参考にしたのは、ハイブランドの世界

これまでのアダルトグッズには、
どこか現実に引き戻される瞬間があると感じていました。

機械的な見た目。
強すぎたり大きすぎる存在感。
使い終わったあとに急に訪れる現実感。

けれど本来、セルフ・パートナー問わず
全てのラブシーンはもっと美しく、健全なものであり
心地い感情の延長線上にあるべきものだと思います。

だからこそ、
BiBiOは「ベッドジュエリー」という考え方にたどり着きました。

デザインを考える上で参考にしたのは、
アダルトグッズの市場ではなく、
デザインからものづくりをはじめる、ハイブランドやジュエリーの世界です。

本当に文化を変えたいなら、
まず見た瞬間の印象から変えなければいけないと思いました。

「これなら触れてみたい」
「これなら持っていたい」

そう思えることが、
タブーをほどく第一歩になると考えたからです。

そして私は、
どうせやるなら本物をつくりたいと思いました。

だからこそ、
世界的に活躍する一流のデザイナーに
お願いすることを決めました。

世界的に見ても
アダルトグッズ市場やセルフプレジャーアイテムにおいて
有名なデザイナーがデザインするプロジェクトはありません。

けれど、「今までにない価値観」をつくるなら、
中途半端なものでは意味がないと思っていました。

BiBiOのデザイナー Xは、
建築・アート・インテリアの分野で世界的に評価される日本人デザイナーです。

今回のプロジェクトでは、作品そのものに語らせるため、自らの名を伏せています。
ファーストエディションは、イヴ・クライン・ブルーの大胆な精神に着想を得て
唯一無二のBiBiOの製品が生まれました。

日本での開発は、一度断念した

一方で、開発自体は決して順調ではありませんでした。

最初は、出来上がったデザインを手に
日本国内でエンジニアや工場を探し、半年ほどかけて開発を進めていました。

けれど、デザイン性と機能性を両立することは非常に難しく、
最終的には、原料だけで1個8,000円ほどかかると言われ、
現実的な価格では製品化できないことが分かりました。

そこから、完全に振り出しに戻りました。


中国での開発

そして次に挑戦したのが、中国での工場探しでした。

私は中国語も話せず、製造の知識もありませんでした。
それでも、人づてに繋がりを探し、何度も連絡を取り、工場を探し続けました。

周囲からは、「騙されているんじゃないか」
「危ないからやめた方がいい」そんなふうに言われることもありました。

それでも、どうしても形にしたかった。

何度も何度も中国チームとの打ち合わせを重ね
沢山の試作品を試し、約1年半をかけて、ようやく最初のBiBiOが完成しました。

BiBiOは、価値観を形にする挑戦

私たちが作りたかったのは、
ただ「使えるプロダクト」ではありません。

手に取った瞬間から、
使っている時間、
そして使い終わったあとまで。

そのすべてを含めて、
気持ちが途切れない体験を作りたいと思っていました。

だからこそBiBiOは、
アダルトグッズ特有の強い主張や、機械的なデザインを極力なくしています。

ベッドサイドに自然に置けること。
触れたくなること。
思わず誰かに見せたくなること。

その感覚を大切にしました。

また、機能についても、
強さを追求しすぎないことを意識しています。

刺激を与えることだけが目的ではなく、
心や空気感を壊さず、自分や相手と向き合う時間に自然に馴染むこと。

BiBiOは、あくまで「脇役」です。
主役は、人と人との感情や関係性。

だからこそ、
強すぎる機能や存在感ではなく、繊細さや余白を大切にしています。

私たちは、性をただ消費するものではなく、
自分自身や大切な人を、丁寧に扱うための時間だと考えています。

BiBiOは、その価値観を、
デザインと体験を通して形にするための挑戦です。

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