私は幼稚園から大学まで、三軒茶屋にある昭和女子大学の附属校に通い、女性に囲まれた学生生活を送ってきました。
大学では、当時モデルの夢があったこともあり、環境デザイン学科でファッションデザインを学びました。
なので、学生時代のほとんどは、女性だけのコミュニティの中で過ごしてきました。
大学卒業後は、男性社員しかいない広告代理店に就職しました。
女性だけの世界で22年間生きてきた私が、社会人になって突然男性社会の中に入ったことで、男女のものの見方や考え方の違いに強いカルチャーショックを受けました。
同時に、それぞれの視点の違いと面白さも知ることになります。
この背景も重なり、私は男性主導の性産業に興味を持つようになりました。
AVなどの動画コンテンツ、風俗などのサービス、アダルトグッズ。
どれを見ても、男性の視点で作られたものが多く、性欲にストレートに応えるモノやサービスが中心だと感じました。
もちろん、これらのサービスやアイテムすべてが悪いとは思っていません。
ただ、女性である自分にとっては、どこか自分向きではない。
そう強く感じたことを覚えています。
同世代の女性から打ち明けられた悩み
そんな中で、性産業に興味を持っていることを友人たちに話していると、想像以上に多くの悩みを打ち明けられるようになりました。
例えばこんな内容です。
・行為がいいと思えない
・彼氏とレスになり、どうしていいかわからない
・オーガズムを感じたことがないし、そもそもどうしたらいいのか分からない
・性に興味はあるがパートナーに話せない
・性病の悩み
こうした話を聞く中で、強く感じたことがあります。
それは、多くの女性が性について話しづらく、相談もしにくい環境にいるということでした。
「性のビジネスを考えていると聞いて、初めて悩みを話せた」
そう言ってくれる友人がほとんどでした。
もちろん、人それぞれ悩みは違います。
すべてを解決することはできません。
それでも、「話しただけで気持ちが軽くなった」と涙ながらに言ってくれた友人もいました。
この経験が、私の中で大きな気づきになりました。
性について、友人同士、恋人やパートナー、家族、そして学校でも。
もっと健全に話せる機会が必要なのではないか。
この瞬間に、BiBiOの活動の根本にある「性文化を変えたい」という想いが生まれました
なぜ「性」はタブーになったのか
次に考えたのは、なぜ性がタブーなものとして扱われるのかということです。
私の仮説はこうです。
学校や家庭などの公共的な場所では、性についてほとんど語られません。
その一方で、インターネットやSNSには、刺激的で下品なコンテンツが大量に溢れています。
このギャップによって、性そのものに下品なイメージが付いてしまっているのではないか。
さらに、どこまでが「普通」なのか、誰も教えてくれない。わからない。
その結果として、性について話すこと自体がタブーになっているのではないかと考えました。
だからこそBiBiOでは、性に対するイメージを上品なものへと変えていきたいと思っています。
そして、家庭や学校でも健全に話すことができる文化を作りたい。
それが、私たちの目指す未来です。
文化を変えるための3つのステップ
もちろん、文化は簡単には変わりません。
だからこそ私は、段階的に変えていく必要があると考えました。
第1段階
親友やパートナーなど、近い人と、健全に性について話せる
第2段階
パートナー同士で性について積極的かつ深い内容まで会話ができ、家庭での性教育も当たり前になる
第3段階
学校教育で、時代に合った、十分で健全かつ具体的な性教育が行われる
現在BiBiOが取り組んでいるのは、まず第1段階です。
先ほども書いたように、多くの性の問題の根底には、「タブーな話題で話せない」という問題があると考えています。
そこで、会話のきっかけになるツールとしてのプレジャーグッズを開発しました。
・初心者でも使いやすいシンプルな機能
・優しいパワーレベル
・ギフトとしても贈れるパッケージ
・美容アイテムのように持てるデザイン
これらをとても大切に設計しています
文化を変えるためのこだわり
性産業がタブー視されてきた背景には、過去に反社会的組織が関与していた歴史もあると思います。
だからこそ私たちは、製造工場、チームメンバー、株主
すべてにおいてクリーンなチームで運営することを徹底しています。
また、これまでの性産業には、女性が「ワクワクできる瞬間」が少ないとも感じていました。
そこでBiBiOでは、世界的に評価を受けるデザイナーとタッグを組み、まるでハイブランドのファッションのように、手にした瞬間の高揚感を大切にしています。
愛することを、もっと美しい文化に
私たちは、性を刺激だけのものとして扱いたいわけではありません。
愛すること。
触れ合うこと。
自分の体を知ること。
それらはすべて、人が幸せに生きるための大切な要素だと思っています。
BiBiOは、「愛することを、美しいものとして扱う文化」を作りたい。
それが、私がBiBiOを立ち上げた理由です。