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産後の尿もれは、いつまで続くのか—骨盤底筋と時間の話

くしゃみをした拍子に、あるいは子どもを抱き上げた瞬間に。産後に始まった尿もれを、誰にも言えないまま過ごしている方は少なくありません。

産後の尿もれは、めずらしいことではありません

妊娠中から出産にかけて、骨盤底筋は長い時間をかけて引き伸ばされ続けます。骨盤の底でハンモックのように内臓を支えているこの筋肉が、一時的に本来の役目を果たしにくくなる。それが産後の尿もれです。

異常ではなく、誰でもなりうる自然なことです。

いつまで続くのか

多くの場合、産後数か月のうちに少しずつ落ち着いていきます。ただし「時間が経てば必ず自然に治る」とは限りません。骨盤底筋も筋肉なので、意識して使わなければ戻りきらないことがあります。

産後半年、1年と経っても変わらない場合は、時間が自然に解決してくれる段階を過ぎている合図と考えたほうがよいかもしれません。

いつから動かしていいのか

会陰切開や帝王切開の傷の状態によって異なります。まずは産後健診で確認してください。医師の許可が出ていれば、横になったまま軽く締める程度のことは、比較的早い時期から始められる場合が多いようです。

大切なのは強度ではなく、頻度です。1日に何十回もこなす必要はありません。思い出したときに数回、それを毎日。そのほうが結果につながります。

こんなときは、相談を

  • 産後6か月を過ぎても、週に何度も漏れる
  • 重いものを持つと必ず漏れる
  • 何かが下りてくるような感覚がある(骨盤臓器脱の可能性があります)
  • 痛みをともなう

これらは我慢して付き合うものではありません。泌尿器科、産婦人科などで相談できます。

言いにくさが、いちばんの壁かもしれません

産後の尿もれを誰にも相談できずにいる方は、とても多いと言われています。「母親なんだから当たり前」と、ご自身に言い聞かせてしまう方も。けれどこれは、体が出している合図です。年齢のせいでも、母になったことの代償でもありません。言葉にしてよいことですし、対処のしようがあることですので、どうか専門機関を頼ってみてください。

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