幸せになりたいと思わない人はいない。でも「幸せになろう」と頑張れば頑張るほど、幸せから遠ざかっていく感覚、ありませんか?
ハーバード大学で長年「恋愛の科学」について研究してきたある社会科学者は、こう言います。
「幸せは解ける問題じゃない。問いとともに生きていくものだ」と。
頭痛を治す、夜遅くに食事を探す、これらは昔は難しくても、現代の世の中では簡単に解決策の見つかる問題です。でも愛や幸せは違う。30年以上連れ添ったパートナーでも、離婚に至ることもある。朝仲良くても、夜家に帰ったら機嫌が悪いかもしれない。それは関係がうまくいっていないからじゃなくて、そもそも人間関係とはそういうものだから。答えを出すことより、問いを持ち続け、丁寧に生き続ける、向き合い続けることの中に、本当の豊かさがある。
成功しても、満たされない理由
大きな目標を達成したとき、喜びより先に虚しさを感じたことはありますか?
「幸せになりたい」「愛されたい」
そう思いながらも、頑張れば頑張るほど満たされない。その背景には、意外なメカニズムが隠れています。
それは「成功中毒」とも呼ばれる状態かもしれません。子どもの頃、何か特別なことをしたときだけ褒めてもらえると、脳は「成功=愛情」として学習します。やがて大人になっても、成果を出すことで誰かの愛を得ようとし続けてしまう。
でも本物の愛は、「稼ぐ」ものじゃない。
「もっと頑張れば、もっと認められれば愛してもらえる」
そう思った瞬間、愛はすでに愛でなくなっています。愛とは、条件なく与えられるもの。そのことを頭ではわかっていても、心が追いつかないのが、成功した人ほど陥りやすい罠なのかもしれません。
恋愛と脳科学 | 恋に落ちるとき、脳では何が起きているか
恋愛と脳の関係を研究する科学者たちによると、恋愛には脳科学的に見て4つの段階があると言われています。
まず「惹かれる」感覚。次に、ドーパミンとノルエピネフリンが一気に放出される「高揚と期待」の段階——好きな人からのメッセージ一通で心臓が跳ね上がるのは、体が本能的に「絆を深めよう」とエンジンをかけているからです。
そして数週間後に訪れるのが、セロトニンの低下。「恋はうつに似ている」と言われる所以はここにあります。脳の同じ部位が「反芻」を担当しているため、うつの人が後悔や不安をぐるぐると考えるように、恋をしている人は相手のことを頭から離せなくなる。詩人や芸術家にロマンチストが多いのも、このメカニズムと無関係ではありません。
そして最終的に目指すのが4段階目「親友と恋人が一体になったような、深く穏やかな絆」。研究によれば、これこそが長期的な幸福の最大の源だと言われています。
マッチングアプリ時代の恋愛 「ちょうどいい違い」が、人を惹きつける
現代の恋愛事情を見ると、この4段階を経ずに関係を結んでは終わり、を繰り返すパターンが増えています。今の20代は、かつての世代と比べて約3分の1が「恋愛自体をしていない」というデータもあり、セックスの頻度も記録の残る限りで史上最低水準だと言います。
その背景にあるのが、マッチングアプリの普及かもしれません。アプリは「自分と似た人」を選ぶように設計されていますが、実は脳科学的に見ると、私たちが惹かれ合うのは「ちょうどいい違い」があるから。免疫プロファイルが異なる相手との出会いが生存本能を刺激する,それが、DNAレベルで刻まれた人間の本能です。
幸せは、完成させるものじゃない。
愛も、解決するものじゃない。
その問いを手放さずに、日々を丁寧に生きていくこと。BiBiOが大切にしているのも、そういう「答えのない豊かさ」と向き合う姿勢かもしれません。自分らしいウェルネスを、内側から育てていく。そのための選択肢のひとつとして、BiBiOはあなたのそばにあります。