贈ろうと決めたあとに、もう一度立ち止まる方は多いはずです。これを渡したら、相手はどう思うだろうか、と。
恐れているのは、ダメ出しだと受け取られること
不安の正体は、たいていここにあります。「今のままでは不満だ」という意味に読まれてしまうのではないか。よかれと思って選んだものが、相手を傷つけてしまうのではないか。
この心配はもっともです。ただ、渡し方によってほとんど避けられます。
避けたい渡し方
- 不満を話した直後に渡す。どんな言葉を添えても、解決策の提示として受け取られます。
- 効能から説明を始める。「これで良くなるらしい」は、今が良くないという前提を含んでいます。
- 改まった場をつくりすぎる。身構えさせた分だけ、断りにくくなってしまいます。
うまくいく渡し方
- 理由のある日に渡す。誕生日、記念日、結婚のお祝い。理由があれば、意図を詮索されずにすみます。
- 見た目から入る。「きれいだと思って」で十分です。物の魅力を話題にしているあいだ、相手は身構えません。
- 「ふたりのもの」として渡す。「あなたのために」ではなく「一緒に」。主語を変えるのがポイント
- すぐに使わなくていいと、先に言う。プレッシャーなく使えます
添えるなら、この一言を
「今日じゃなくていいよ」。たったこれだけ、されど大事な一言です。この一言を先に言えるかどうかで、贈り物は要求ではなく、贈り物のままでいられます。受け取る側に決定権が残されていること。急かされていないと分かること。その安心があって初めて、相手はその箱を開けてみようと思えます。
断られても、失敗ではない
その日に開けてもらえなかったとしても、贈り物には期限がありません。棚に置かれたまま、何週間か経ってから話題に出ることもあります。
伝えたかったのは、物そのものではなく「あなたと、まだこういう時間を持ちたい」という気持ちのはずです。それは、渡した時点でもう伝わっています。