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春画は「家宝」

現代において、「性」にまつわるものは、
どこか隠すべきものとして扱われることが多いように感じます。

人目に触れない場所にしまわれ、
個人の中で消費されるもの。

そんな空気が、当たり前のように存在しています。

けれど、日本にはかつて、
それとはまったく異なる価値観が存在していました。

例えば、江戸時代に広く親しまれていた「春画」もそのひとつです。

洒落っ気で人々を笑わせ、楽しませる目的で描かれた、春画

春画は、単なる刺激的な絵ではなく、
当時の人々にとって、もっと身近で、そして意味を持つ存在でした。

例えば、嫁入り道具のひとつとして持たされることや、
夫婦の関係を円滑にするための参考書として使われること。

また、武士のお守り厄除けとして持ち歩かれることもあり、
美しい芸術ものとして保管され、家宝のように扱われることもあったといわれています。

そして、現代との大きな違いは、その「楽しみ方」にありました。

春画は、ひとりで隠れて消費するものではなく、
人と囲みながら眺め、笑い合い、語り合うものでもありました。

実際に春画は、「笑絵(わらいえ)」とも呼ばれており、
そこには、性を重く扱いすぎず、
ユーモアや遊び心とともに楽しむ文化が存在していました。

現代におけるポルノ・アダルトビデオが、
どこか個人的で閉じた体験になりやすいのに対し、
当時の春画は、人と共有される、開かれた文化でもあったのです。

その一方で、
春画は常に自由に存在していたわけではありません。

江戸時代には、幕府による出版統制が行われており、
特に18世紀後半の寛政の改革などでは、浮世絵や春画の取り締まりが強化されました。

さらに明治時代に入ると、
西洋の倫理観や近代国家としての体裁を整える流れの中で、
性に対する価値観そのものが大きく変化していきます。

それまで比較的おおらかに扱われていた性は、
「公に見せるべきではないもの」としてより強く規制されるようになりました。

つまり、性が「タブー」として扱われるようになった背景には、
文化や時代の変化、そして外からの価値観の影響があったと言えます。

センスと遊び心が共存することが、
「粋がある」ということではないでしょうか。

春画に見られるのは、単なる性的な描写ではなく、
ユーモアや誇張、そして「粋」な美意識です。

恋文や香り、装いといった文化と同じように、
愛や親密な時間そのものを、楽しくも、美しく演出するものとして存在していました。

BiBiOは、この江戸時代中心に栄えた
「粋のある愛」「粋のある愛情表現」
そんなものを、現代にもう一度取り戻したいとの思いがあります。

性を、ただの欲求としてではなく、
自分や相手を大切にする時間として、そして美しく整えるものとして捉えること。

それは、新しい価値観ではなく、
本来日本にあった文化への、回帰と思います。

春画という「滑稽なラブ漫画」が家宝として扱われ、
人々がそれを囲み、笑い、語り合っていた時代。

性を否定することも、過剰に消費することもない、
健全なセクシャルライフスタイルだと感じます。

BiBiOは、そのバランスを、
現代のかたちで表現していく存在でありたいと考えています。

だからこそ、BiBiO Ring(ビビオリング)
恋人間、夫婦間、友人間で性について、前向きにかつ品よく話せる
「きっけか」としてのコミニケーションツールとして、
春画と少し近いものであるのかもしれません。

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